韓国の情報機関である国家情報院は2日の時点で、ミサイル発射の兆候が見られると分析しつつ、朝鮮労働党の人事における変化と何人かの幹部が粛清されたと報告した。
この中で最も気になるのは、金正恩氏の側近の一人である崔龍海(チェ・リョンヘ)氏の職責が「朝鮮労働党組織指導部長と推定される」と報告されたことだ。
崔氏は、故金日成主席の盟友でもあった崔賢(チェ・ヒョン)元人民武力部長(国防相に相当)の息子という経歴ゆえに、金正恩氏の側近の地位を維持している。しかし女性問題、それもほとんど性犯罪とも言えるほどの変態性欲スキャンダルを起こした過去を持ち、失脚と復活を繰り返してきた札付きの極悪幹部だ。
(参考記事:美貌の女性の歯を抜いて…崔龍海の極悪性スキャンダル)悪名高い崔氏のような人物が、朝鮮労働党組織指導部長になるというのは少し考えづらい。なぜなら、組織指導部は高級幹部の粛清権に最も影響力を持つ最重要部門だからだ。
人間をミンチに
組織指導部の任務は、高級幹部の人事と、権力層の思想や動向などをチェックすることだ。