北朝鮮「兵士亡命」は「戦争の引き金」を引きかけていた

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韓国軍合同参謀本部は13日午後3時31分ごろ、北朝鮮兵士1人が軍事境界線上の共同警備区域(JSA)で、北側施設の「板門閣」から韓国側「自由の家」方向に逃れ、亡命したと明らかにした。発見当時、亡命兵士は肩やひじを銃で撃たれて負傷していた。北朝鮮側からの銃撃によるものと思われる。

事件当時、南北間で交戦などは起きず、その後も北朝鮮側に目立った動きはないというが、過去の経緯を踏まえると、背筋の凍るような出来事と言える。

吹き飛ぶ韓国軍兵士

北朝鮮と韓国は2015年8月、軍事境界線をはさむ非武装地帯(DMZ)でのトラブルから、戦争寸前まで行ったことがある。きっかけは、北朝鮮側が仕掛けた対人地雷により、韓国軍兵士が身体の一部を吹き飛ばされ重傷を負ったことだったが、その背景にはこのエリアにおける「兵士脱北」問題があった。