北朝鮮の食糧事情は、かつてより大幅に改善している。しかしそれも、1990年代と比べて主に中国と韓国への輸出が数倍に伸び、大量の外貨が流入。それにより食料や化学肥料を購入し、さらには信用力の外貨に支えられた自由市場が拡大してきたからだ。
それでも、社会主義計画経済からなし崩し的に資本主義化が進む中、貧富の格差は拡大を続け、貧困層の女性たちはその日の糧を得るために売春に走らねばならない状況となっている。
(参考記事:コンドーム着用はゼロ…「売春」と「薬物」で破滅する北朝鮮の女性たち)そんな状況下で、経済制裁が強化されているのである。