脱北者が中心のシンクタンク、北朝鮮戦略センター(NKSC)は19日、ワシントンDCにある米下院の議員会館で「北朝鮮の麻薬取引の実態」と題した調査報告書を発表した。調査報告書は、119人の脱北者に対するアンケート調査と12人の脱北者に対する深層インタビューで構成されている。
NKSCの朴イルファン調査チーム長は発表の席上、北朝鮮がかつて、外貨獲得のために国家ぐるみで薬物密輸を行ってきた点を強調した。
また今回の調査では、北朝鮮が薬物密輸のために工作船を用いていただけでなく、潜水艦が動員されたこともあったとの証言が得られたという。密輸先は中国と日本、ロシアはもちろん、インドネシアやマレーシアにまで及んでいた。