北朝鮮の金正恩党委員長“肝いり”の開発事業として、今年4月に完成した平壌市のニュータウン「黎明通り」。立ち並ぶ高層マンション群は「暖房は地熱利用だから寒さ対策はバッチリ」と宣伝されていた。
しかし米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が北朝鮮の情報筋の話として伝えたところでは、「実際には平壌火力発電所の廃熱が利用されている。発電所はエネルギー不足でいつ止まるかわからず、冬場の暖房がどうなるかは未知数だ」という。
この黎明通りや、同様のニュータウンである「未来科学者通り」も含め、北朝鮮の高層マンションについては、様々な構造上の欠陥が指摘されている。
とくに暖房が機能しないとなれば、極寒の北朝鮮においては大問題である。