貧困だけではない。北朝鮮当局の庶民に対する厳しい統制が自殺の理由になることもある。例えば、一昨年4月には韓流ビデオのファイルを保有していた容疑だけで、治安当局は悲劇的な末路に追いやるほど女子大生に過酷な拷問を加えた。
(参考記事:北朝鮮の女子大生が拷問に耐えきれず選んだ道とは…)北朝鮮の経済、とりわけ食糧事情は最悪の状況より改善されたものの、決していいとはいず、生活苦による自殺もを絶たない。両江道(リャンガンド)のデイリーNK内部情報筋によると、道内の三水(サムス)郡に住む50代の女性はわずか30キロのトウモロコシを借りたことが自殺のきっかけとなる。