そこで当局は、軍糧米の供出に協力しない人に対して、日常的な食糧配給、社会的、政治的恩恵を剥奪すると脅したのだ。そして、粥をすすって飢えを凌いでいた人びとから、コメを取り上げたのだ。
苦難の行軍の間、餓死した人は少なくとも数十万人、100万人以上がなくなったとの説もある。そこまでの犠牲を払ったのに、食糧は兵士のもとにまともに届かず、餓死者が続出した。
(参考記事: 「街は生気を失い、人々はゾンビのように徘徊した」…北朝鮮「大量餓死」の記憶)現在の北朝鮮の食糧事情は、かつてに比べ大幅に改善されている。