北朝鮮女性はこうして「暴力の餌食」になる

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かつて、日本の警察は「民事不介入の原則」から夫婦げんかに介入しようとしなかった。そもそも日本社会には、DV(ドメスティック・バイオレンス)が犯罪であるという認識自体が不足していたのだが、DV防止法が制定された2001年を前後して、意識がようやく変わり始めた。

北朝鮮は、朝鮮民主主義人民共和国が成立する以前の1946年7月に男女平等権についての法令を制定した。女性の選挙権、被選挙権、強制結婚の反対、離婚の自由の保障などを定めた、当時としては非常に先進的な法令だった。

それから71年が経ったが、高尚な理想とは裏腹に、北朝鮮女性の地位は低いままだ。今ある法律すら守られず、女性は様々な暴力にさらされ続けている。

(参考記事:北朝鮮女性を苦しめる「マダラス」と呼ばれる性上納行為

ここでは、北朝鮮の女性がDVに対していかに無力であるかを紹介する。