「生計型売春」と覚せい剤の蔓延…北朝鮮「庶民生活」困窮で強まる懸念

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咸鏡北道の場合、供え物に費やす費用は、貧しい家庭が6万ウォン(約780円)、平均的な家庭が最高で20万ウォン(約2600円)、富裕層では最高で100万ウォン(約1万3000円)に達する。

量を見ると、貧困層ではコメ2キロ・小麦粉3キロ・豆1キロ・豆腐3丁・果物2種類となっている。これが富裕層ではコメ6キロ・小麦粉5キロ・豆3キロ・豆腐15丁・果物6種類になる。さらに、富裕層は豚肉を5キロほど買い込むが、貧しい人々には肉を買う余裕はないという。

北朝鮮は、大量の餓死者を出した1990年代の「苦難の行軍」と呼ばれる大飢饉以降、食糧事情が大幅に改善した。しかし、国家による配給システムは破たんしたままで、庶民は現金で食べ物を買わなければならない。