前述の管理者は、300人が1ヶ月に稼ぎ出す外貨は4万5000元(約76万3000円)に達し、それで朝鮮労働党への上納金を納めていたが、労働者が半分以下となり、ノルマが達成できそうにないと嘆く。解決方法もなければ、北朝鮮当局からの指示もない。
対北朝鮮情報筋によると、北朝鮮労働者が中国で働くには担当者に数百ドルのワイロを掴ませていたが、それは闇金業者からの借金だ。1年間働くと上納金などを差し引かれても1万2000元(約20万4000円)が得られるため、それを返済に当てていたが、帰国させられたら立ち行かなくなる。
頭を抱えているのは地元企業も同じだ。