税関における検査はもちろんのこと、船舶やトラックに対する取り締まりも強化されている。新鴨緑江大橋そばの密輸ルートの入り口には、土を積み上げてトラックが入れないようにしていると現地のデイリーNK情報筋が伝えてきた。
中国当局によるこのような厳しい密輸取り締まりのみならず、複合的な要因によるものと思われるが、平壌ではガソリン価格の上昇が続いている。
平壌駐在の西側の外交官は、米政府系のボイス・オブ・アメリカ(VOA)の取材に対し、今月20日までは1.6ユーロ(約214円)だったガソリン1キロ(1.34リットル)の価格が、21日から突然2.6ユーロ(約348円)に値上がりしたと伝えている。1月1日に0.75ユーロ(約100円)だったことを考えると、約3.4倍になった計算だ。
この外交官は少し前、ガソリン価格はさほど上がっていないと伝えていた。