金正恩氏が夢見る「ソウルの泥沼」と「無人機で暗殺」の悪夢

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朝日新聞が25日付で報じたところによれば、米国がイエメンやアフガニスタンなどで行ってきた無人機を使った要人殺害のデータを持たない北朝鮮は、グレイ・イーグルの韓国配備などを警戒し、旧ソ連の諜報機関である国家保安委員会(KGB)の元要員らを軍事顧問として招請したという。

有事が近づいたら、平壌上空に音もなく進入する無人機により命を狙われることを、金正恩氏も承知しているのだろう。ふだんから自分用トイレまで持ち歩く金正恩氏が、無人機から逃れるのは楽ではあるまい。

(参考記事:金正恩氏が一般人と同じトイレを使えない訳

「ソウルの泥沼化」が早いか、「金正恩暗殺」が早いか。朝鮮半島有事の帰趨は、もしかしたらこの辺にかかって来るかもしれない。

高英起(コウ・ヨンギ)

1966年、大阪生まれの在日コリアン2世。北朝鮮情報専門サイト「デイリーNKジャパン」編集長。北朝鮮問題を中心にフリージャーナリストとして週刊誌などで取材活動を続けながら、テレビやラジオのコメンテーターも務める。主な著作に 『脱北者が明かす北朝鮮』 『北朝鮮ポップスの世界』 (共著) 、 『金正恩 核を持つお坊ちゃまくん、その素顔』 『コチェビよ、脱北の河を渡れ ―中朝国境滞在記―』 など。

脱北者が明かす北朝鮮 (別冊宝島 2516) 北朝鮮ポップスの世界 金正恩 核を持つお坊ちゃまくん、その素顔 (宝島社新書) コチェビよ、脱北の河を渡れ―中朝国境滞在記