平安北道(ピョンアンブクト)のデイリーNK内部情報筋によると、最近、北朝鮮・新義州(シニジュ)在住の40代女性が遠く離れた東海岸の羅先(ラソン)で保衛省に逮捕された。
この女性は、中国から品物を取り寄せ北朝鮮国内に卸す商売をしていたトンジュ(金主、新興富裕層)だ。
北朝鮮で手広く商売をするには、権力機関とのコネが欠かせないが、彼女は何らかのいきさつで地元の保衛局の幹部と知り合い、莫大な額のワイロを手渡していた。幹部は、それと引き換えに彼女を庇護し、受け取ったワイロを上役に上納することで、権力を謳歌し、財産の山を築いていた。つまり2人は共存共栄の関係にあったわけだ。