RFAの咸鏡北道(ハムギョンブクト)の情報筋によると、搾取の舞台となっているのは、両江道(リャンガンド)延社(ヨンサ)郡の蘆坪里(ロピョンリ)に駐屯する国境警備隊だ。
部隊の政治指導員は、同郡内にある延社邑の人民委員会(町役場)の大学登録課長から「納屋を建てる人員を派遣してほしい」と依頼され、賃金として600元(約9900円)を受け取った。
北朝鮮の民家の庭先には、キムチ、ジャガイモ、薪を保管する納屋があるのが一般的だ。最近は泥棒が多いため頑丈にしたうえで、目が届くように家にくっつけて納屋を建てることが多い。このときの依頼内容もそれだった。