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同年9月に執行猶予付きの判決を受けて釈放されたが、もはや蔚山の町に彼の居場所はなかった。仕事はなくなり、他の脱北者からも避けられるようになった。

(参考記事:セクハラ・事故死・暴言…脱北者を搾取していた韓国の「偽善会社」

今年3月、彼はソウルへ行き、韓国キリスト教平和研究所のムン・デゴル神父が営むホームレスシェルターに転がり込んだ。そして「私は朝鮮民主主義人民共和国の公民だ」と書かれた横断幕を持ち、抗議活動を行なうようになった。記者会見を開き、7月には国連のキンタナ国連北朝鮮人権状況特別報告者にも会った。もはや北朝鮮で処罰されることすら恐れていないと語る。