金正恩氏の「絶望」がアメリカとの対立を激化させる

筆者が思うに、彼は5年や10年ではなく、もっと遠い将来において世界情勢に大きな変化が訪れ、それが自分と国の運命を劇的に変え得るとでも考えているのではないか。

いずれにせよ、国際社会は「金正恩氏も実は対話を望んでいる」という前提にこだわるべきではない。彼が、本当に対話を望んでいない可能性だってあるのだ。

むしろ私たちが耳を傾けるべきなのは、北朝鮮国民の声である。あのような情報鎖国で生きていても、平和と安定した生活を期待する感覚は我々とまったく同じだ。彼らがいま、切実に求めているのは何かを知れば、北朝鮮を変化に導くカギが見つかるかもしれない。

(参考記事:「戦争になったら生き残れない」震える庶民…北朝鮮で非常待機命令