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減速局面に入ったとは言え、依然として高成長を維持している中国経済だが、北朝鮮に面している東北地方の3省に関しては落ち込みが激しい。中でも遼寧省は、2016年のGDP成長率が前年比で、中国の31の省、自治区、直轄市の中で唯一のマイナス(-2.5%)となった。

給与水準が低いため、働き手はよりよい賃金を求めて大都市に出てしまい、安定した労働力の確保が難しくなっている。だからと言って、給料を上げると工場が立ち行かなくなってしまう。そこで、北朝鮮労働者が重宝され、ある企業では従業員の9割に達していた。ところが、それも難しくなった。

人口約2500万の北朝鮮が繰り広げる核・ミサイル問題が、人口1億2000万の中国東北地方の足を激しく引っ張っているのだ。

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