金正恩氏を暴走に駆り立てる「8月の怨念」と戦争の危機

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そして、南北はすんでの所で高位級会談を開き、40時間以上にも及んだ交渉により危機を収束させた。

だが、危機回避の南北合意は、双方が五分五分の関係で到達した結果ではなかった。爆発シーンの衝撃的な動画を見て「やるなら、やってやろうじゃないか」と盛り上がった世論を背景とした韓国政府が、強硬姿勢で北朝鮮を屈服させ、謝罪に追い込んだのである。

(参考記事:【動画】吹き飛ぶ韓国軍兵士…北朝鮮の地雷が爆発する瞬間

金正恩党委員長が、大きな屈辱を味わったであろうことは想像に難くない。「核戦力さえ整っていれば」と悔しがったのではないか。実際、北朝鮮側は早くも9月には「謝罪などしていない」と言い始め、合意に含まれていた南北交流の拡大も反故にするのである。

性上納が横行

北朝鮮の軍事力は、核兵器抜きでは話にならないレベルにある。