金正恩氏に「消された女性秘書」の悲劇…ある人物と関わったがために

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国連安全保障理事会は近く、大陸間弾道ミサイル(ICBM)を発射した北朝鮮に対して、北朝鮮産の石炭や海産物などを完全禁輸とする制裁強化決議案を採決する。決議が完全に履行されれば、北朝鮮の輸出による年間収入30億ドル(約3300億円)のうち、3分の1が消えるという。

ただし、中国とロシアが決議案に同意するかどうかはわからない。仮に同意したとしても、これまでの事例からすると制裁が完全に履行されるかどうかは不透明で、国連決議だけでは李氏が指摘する「外部からの衝撃」としては不十分だろう。

核・ミサイル問題だけでなく、金正恩氏の前代未聞の虐殺蛮行をやめさせるためにも、金正恩体制を動揺させるより踏み込んだ圧力と手段を講じるべきだ。

高英起(コウ・ヨンギ)

1966年、大阪生まれの在日コリアン2世。北朝鮮情報専門サイト「デイリーNKジャパン」編集長。北朝鮮問題を中心にフリージャーナリストとして週刊誌などで取材活動を続けながら、テレビやラジオのコメンテーターも務める。主な著作に 『脱北者が明かす北朝鮮』 『北朝鮮ポップスの世界』 (共著) 、 『金正恩 核を持つお坊ちゃまくん、その素顔』 『コチェビよ、脱北の河を渡れ ―中朝国境滞在記―』 など。

脱北者が明かす北朝鮮 (別冊宝島 2516) 北朝鮮ポップスの世界 金正恩 核を持つお坊ちゃまくん、その素顔 (宝島社新書) コチェビよ、脱北の河を渡れ―中朝国境滞在記