瀋陽市公安局は17日、郊外の農村地域において大々的な取り締まりを行った。また、遼寧省丹東や黒竜江省牡丹江でも取り締まりを行い、多数の脱北者を逮捕した。また、雲南省でも公安局が駅頭や主要な通り沿いに検問所を設置し、少しでも脱北者と疑わしきものがいれば有無を言わさず逮捕している。
地元の朝鮮族の間では、中国政府が急に脱北者の取り締まりを強化した理由がわからないとして、政府のやり方に対して当惑、疑問、批判の声が上がっている。
前述の安所長は、中国公安当局と北朝鮮の国家保衛省(秘密警察)は今年3月から合同で脱北者の検挙作戦を行っており、多数の逮捕者が出ているのは作戦が最終段階に達したためだとした。また、この作戦の目的について、米軍の最新鋭高高度迎撃システム(THAAD 〈サード〉)の在韓米軍配備を進める、米韓への報復の一環として進められたと述べた。