北朝鮮軍で反金正恩の「クーデター謀議」か…首都防衛の師団長ら

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一連の過程が組織指導部の軍事担当部署の知るところとなったのだ。金正恩氏と党組織は驚愕しつつも、外部に情報が漏れたら一大事になるとして、迅速かつ慎重にクーデター派の除去作戦が進められた。

金正恩氏は悩んだ末に、作戦の指揮を、検閲(監査)で不正や越権行為が指摘され、秘密警察トップである国家保衛相から解任されていた金元弘(キム・ウォノン)氏に任せることに決めたという。同氏が軍総政治局組織副局長などを歴任し、第3軍団の内部事情にも通じていたからだ。

金元弘氏はこれを失地回復の絶好の機会ととらえたようだ。軍の反体制取り締まり部隊である機動打撃隊と、護衛司令部の親衛隊である974部隊の人員を与えられ、1月中旬から下旬にかけてクーデター派を一網打尽にした。同氏はこの功を認められ、高官の地位に止まることができたようだという。