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そんなことをしたら、彼女らは北朝鮮当局によって「告白会見」を強制され、「自分たちは韓国の朴槿恵政権に拉致された」などと言わされることだろう。そうなったら、金正恩体制に不満を抱く北朝鮮国民も、韓国政府に対してまったく信頼を寄せなくなるかもしれない。

しかし文在寅政権が、北朝鮮との対話の機会を渇望しているのも事実だ。それに韓国では「民主社会のための弁護士の会」など一部の市民団体が、彼女たちを「1日も早く(北朝鮮の)家族の元へ帰すべきだ」との驚くべき主張を展開してもいる。

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つまり北朝鮮の金正恩党委員長は、南北離散家族の再会に「前向きなフリ」をすることで、文在寅政権を「対話実現」と「脱北者保護」の間で板挟みにし、窮地に追い込むことができるというわけだ。