実際、文氏は就任当日には米トランプ大統領と電話会談を行い、「韓米同盟が韓国の外交・安保の根幹」と述べた上で、北朝鮮の挑発抑止と核問題解決に向けたトランプ氏の姿勢を高く評価した。
一方、北朝鮮は文氏が当選しようがしまいが、ミサイルを連続して発射し、今月4日は大陸間弾道ミサイル「火星14」型まで発射した。金正恩氏の頭にあるのは一日も早く米国へ届く核ミサイルを開発して、完全なる核武装国家となることであり、南北対話の優先順位は年々低くなっているようだ。
それでも、先月末に行われた米韓首脳会談で、文氏は圧力と同時に対話を呼びかけていく方針で、トランプ大統領と意見が一致した。ドイツで開かれたG20サミットでも日米韓首脳会談を行い「まずは核・ミサイル計画の凍結があってこそ対話を始めることができる」と主張した。核・ミサイル問題で進展があればという前提条件がつくものの、対話の呼びかけは継続するという。