「金正恩に愛想つかした」…北朝鮮エリート「恋人同士」で脱北決行

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さらに、キリスト教系のNGOの北韓正義連帯は、韓国の国民日報に、先月10日に平安北道(ピョンアンブクト)の新義州(シニジュ)の特閣(別荘)の警備訓練中に、鴨緑江に飛び込んで脱北した朝鮮人民軍の新兵、ソン・ミョンハク(仮名)さん(17歳)を、中国国内で保護していると明らかにした。

特閣の警備兵であれば、金正恩党委員長の警護を司る護衛司令部の隷下部隊にいた可能性がある。護衛司令部の精鋭部隊については、「喜び組」の統括組織として知られる朝鮮労働党の組織指導部護衛総局、通称「5課」が行っているのだが、脱北の情報が事実ならばたいへんな失態と言える。

高英起(コウ・ヨンギ)

1966年、大阪生まれの在日コリアン2世。北朝鮮情報専門サイト「デイリーNKジャパン」編集長。北朝鮮問題を中心にフリージャーナリストとして週刊誌などで取材活動を続けながら、テレビやラジオのコメンテーターも務める。主な著作に 『脱北者が明かす北朝鮮』 『北朝鮮ポップスの世界』 (共著) 、 『金正恩 核を持つお坊ちゃまくん、その素顔』 『コチェビよ、脱北の河を渡れ ―中朝国境滞在記―』 など。

脱北者が明かす北朝鮮 (別冊宝島 2516) 北朝鮮ポップスの世界 金正恩 核を持つお坊ちゃまくん、その素顔 (宝島社新書) コチェビよ、脱北の河を渡れ―中朝国境滞在記