北朝鮮外務省は23日、昏睡状態のまま抑留していた米国人学生オットー・ワームビア氏が帰国後に死亡した問題について、「死亡したのが労働教化(懲役刑)中に拷問、殴打されたためであるという事実無根の世論が広がっている」などとする報道官談話を発表した。
この問題を巡っては、ワームビア氏の遺族を中心に、「拷問されたはずだ」との声が上がっている。
しかし一方、北朝鮮ウォッチャーの間では、いずれ「対米カード」とするつもりだったであろうワームビア氏に、北朝鮮が意図的に拷問を加えたかは疑問であるとの声も出ている。
人を絶望させる匂い
いずれにせよ、北朝鮮がワームビア氏の置かれていた状況について、詳細な情報を出すとは思えない。ということは結局、いつまでも何が起きたかわからないままなのだろうか。