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密輸は能力さえあれば誰にでもできる商売だ。青少年から家庭の主婦に至るまで様々な人が関わっている。売れそうなものを小さな船に積んで、船がなければゴムチューブの浮輪に載せて川を渡るだけだ。

一度に運ばれる商品の重量は、最大でも数百キロを超えることはない。しかし、ちりも積もれば山となる。密輸に関わっている人の数は不明だが、非常に多いことは確かだ。そう考えると、密輸が地域経済に及ぼす影響は計り知れない。鴨緑江の下流は水深が深いため、大型の船の運航が可能で自動車の密輸も行われているほどだ。

デイリーNKの対北朝鮮情報筋によると、最近になって密輸船は、中国側の岸までやってくるようになった。また、貿易会社も密輸業者も、中国の業者に「取引品目を増やしてほしい」と要求するようになった。当然、中国の業者には買い叩かれるが、それでも外貨を稼ぎたいほど切実な状況にあると言えよう。

デイリーNKのソル・ソンア記者は、丹東にやってきた密輸船の様子を、次のように説明した。