人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

この兵士は、4月に軍事境界線の北側の地域で大きな火災が発生した際、非武装地帯に埋められた地雷の多くが除去されたと判断。他の兵士に「木を切ってくる」と言って部隊を出た後、そのまま南北軍事境界線を越えてほふく前進で韓国軍のGP地点に近づいた。300メートルほど離れた地点から両手を振って亡命の意思を伝え、警戒に当たっていた韓国軍兵士に発見されて安全地帯に誘導されたという。

これを聞いて思い出すのが、2015年8月に起きた地雷爆発事件だ。非武装地帯内で、韓国軍兵士2人が北朝鮮側の仕掛けた地雷に接触、身体の一部を吹き飛ばされたのをきっかけに、南北が軍事危機に突入したのだ。

(参考記事:【動画】吹き飛ぶ韓国軍兵士…北朝鮮の地雷が爆発する瞬間

デイリーNKジャパン編集部の分析では、このとき爆発した地雷は対韓国軍用ではなく、脱北を防止するためのものだった。それに偶然、韓国軍兵士が引っかかり、予期せぬ事態の連続で危機がエスカレートしたのである。