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労働時間は午前6時から午後9時までの長時間に渡る。日当は100元(約1630円)。労働環境も給料も決して良いとはいえない。しかし、かつては最低賃金の時給10.5元(約171円)を遥かに下回る額しかもらえなかったのに比べると、大幅に上がったと脱北労働者たちは喜んでいるという。

また、住居と食事は雇用主が提供してくれるため、みっちり3ヶ月働けば北朝鮮で1年間暮らせるだけのカネが手に入る。とりわけ5月は、雨が少なく休みはほとんどないため、働くにはちょうどいい季節だ。

そんな彼らが一番恐れているのは、公安の取り締まりだ。逮捕されれば北朝鮮に強制送還され、罰を受けることになる。中国側の雇用主は、中国公安局の取り締まりにあらかじめ手を打っているため、そういうことはほとんどないと言う。現場では、雇用主から支給された作業服を着て働くため、他の中国人と見分けがつかない。