中国の制裁措置に「抜け穴」か…北朝鮮船舶の入港が増加

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これらの港の共通点は、黄海を挟んで北朝鮮と向かい合う山東省にあり、石炭などの地下資源を主に扱っていることだ。

中国政府の北朝鮮産石炭の輸入停止措置で、港に頻繁に出入りしていた北朝鮮の船舶の多くが姿を消した。税関当局は4月、貿易会社に対して北朝鮮から輸入した石炭を差し戻すよう命じるなど、措置が守られている様子が伺えた。

てられたら一巻の終わり」北朝鮮で広がる不安)

一方で、3月中旬に公海上に3週間停泊していた北朝鮮船舶10隻が一斉に龍口港に入港したり、民間レベルで小規模な石炭の輸入が行われるなど、輸入停止措置に抜け穴があることも指摘されてきた。

高英起(コウ・ヨンギ)

1966年、大阪生まれの在日コリアン2世。北朝鮮情報専門サイト「デイリーNKジャパン」編集長。北朝鮮問題を中心にフリージャーナリストとして週刊誌などで取材活動を続けながら、テレビやラジオのコメンテーターも務める。主な著作に 『脱北者が明かす北朝鮮』 『北朝鮮ポップスの世界』 (共著) 、 『金正恩 核を持つお坊ちゃまくん、その素顔』 『コチェビよ、脱北の河を渡れ ―中朝国境滞在記―』 など。

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