ところが、その場に文在寅大統領は姿を現さなかった。文氏が5月10日に就任して以降、北朝鮮がミサイル発射実験を行うのは14日、21日に続き三度目となるが、本人がNSCに出席したのは14日だけだ。
NSC常任委員会は、青瓦台(大統領府)の国家安全室長が主宰することになっているため、文氏が出席を強制される訳ではない。だが、日本の安倍総理がNSCを主宰し、その場で閣僚に対応を指示した点とは対照的だ。
文氏のこうした姿勢に対し、保守系メディアからは「対応が生ぬるいのでは」(ノーカットニュース)との指摘が出ている。
(参考記事:「いま米軍が撃てば金正恩たちは全滅するのに」北朝鮮庶民のキツい本音)さらに保守派の不満を高めているのが、文政権がいち早く打ち出した「南北交流の再開」方針だ。韓国の統一部は今月26日、20年の歴史を持つ著名な北朝鮮人道支援団体に北朝鮮側との接触許可を出した。