どうやら、彼らの間ですら、5月初めごろから食事を抜いたり、コメがなくてトウモロコシを食べたりする家庭が増えているようなのだ。
例年なら、6月に麦の収穫が始まり、食糧事情が好転することで不満は収まるが、国際社会の制裁が一段と強化された現状の下、そうなるかは不透明だ。
(参考記事:「いま米軍が撃てば金正恩たちは全滅するのに」北朝鮮庶民のキツい本音)高英起(コウ・ヨンギ)
1966年、大阪生まれの在日コリアン2世。北朝鮮情報専門サイト「デイリーNKジャパン」編集長。北朝鮮問題を中心にフリージャーナリストとして週刊誌などで取材活動を続けながら、テレビやラジオのコメンテーターも務める。主な著作に 『脱北者が明かす北朝鮮』 、 『北朝鮮ポップスの世界』 (共著) 、 『金正恩 核を持つお坊ちゃまくん、その素顔』 、 『コチェビよ、脱北の河を渡れ ―中朝国境滞在記―』 など。