脱北の日時や費用は、従来は脱出する人と国境警備隊員が個人的に掛け合って決めていたが、ブローカーが介在するようになったことで高騰し、2010年には1万元(当時のレートで約13万3000円)に達した。
金正恩政権に移行して国境警備がさらに強化されたのを受け、2015年には1万ドル(当時のレートで約123万円)に達していた。
それが今では、1万3300ドル(約147万6000円)から1万6000ドル(約177万6000円)になっているという。
脱北にはただでさえ、生命に危険が及ぶほどのリスクが伴うのに、これではたとえ覚悟があっても、行動に踏み切るのは難しいだろう。
(参考記事:ねらわれる少女たち…第三国滞在中の脱北者の性犯罪被害が深刻)