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咸鏡北道(ハムギョンブクト)のデイリーNK内部情報筋によれば、現地ではガソリンやディーゼル油の買い占めが起きているという。

高値で売り抜けて利ザヤを稼ごうとの思惑からと思われるが、同時に、間もなくイカ漁のシーズンが始まるという事情もある。

北朝鮮の東海岸では、6月中旬から10月まで「イカ釣り戦闘」が大々的に行われ、各地から出稼ぎの労働者や商人が集まり、大賑わいとなる。

(参考記事:北朝鮮でゴールドラッシュならぬ「イカラッシュ」…漁村はてんやわんやの大騒ぎ

しかし、いくらイカの群れがやって来ても、沖まで出る船を動かせなければ、何の意味もない。1年の収入のほとんどをイカ漁とハタハタ漁に頼っている漁師の間では不安が高まっている。燃料が確保できず出漁回数を減らせば、その分収入が減るからだ。