「第二の朝鮮戦争が過去のように日本に黄金の夕立をもたらすと考えるのは、愚かな妄想である。第二の朝鮮戦争は日本に黄金の夕立ではなく、核の夕立、砲火の夕立を浴せかけるであろう」
1950年6月25日から3年にわたって繰り広げられた朝鮮戦争は、日本経済が第2次世界大戦の敗北から立ち直るための特需をもたらした。しかし次に朝鮮半島で戦争が起きる時には、米軍基地のある日本も戦場となり、核攻撃の標的となるのは免れないだろう――このように言っているのだ。
現時点で、日本人はこのような脅しを真に受ける必要はまったくない。それでも、次の2点には留意しておくべきだと思われる。第一に、北朝鮮が核兵器を日本に対する「心理戦」に使い始めたということ。第二に、安倍政権の進める安保政策が、戦争のリスクを高めているのは一面において事実であるということだ。