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日本海への進出路を持たない中国東北地方の各地方政府は、中朝国境から近い羅津港の利用を活発化させている。例えば、中国吉林省延辺朝鮮族自治州の琿春市粮食局と浙江省寧波市の食品企業は今年3月、トウモロコシを羅津港を通じて寧波まで輸送する契約を結んでいる。

羅津ーウラジオストク航路の新設も、こうした動きに対応したものと見られるが、定期航路化するかは未知数だ。これまでにも似たような話が出ては消えを繰り返しているからだ。

最近では、昨年7月に琿春市旅游局、ロシアの民間企業、羅先(ラソン)市観光局との合意で、羅津とウラジオストクを結ぶ航路が新設されると発表されたが、実現に至っていなかった。