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たとえば中国の場合、現地に滞在している北朝鮮の貿易関係者が、人手を求めている中国企業に営業をかける。相手が興味を持てば、作業内容、必要な人員数、賃金について話し合い、大体の合意に至れば北朝鮮本国に報告する。

次に、北朝鮮から担当の公務員がやってくるが、細かい要求をしてくるため、交渉はすんなりいかない。一度は合意に至っても、あれこれとケチを付けて合意内容の修正を要求することも少なくなく、最終的な合意に至るまでは1ヶ月以上かかることも多い。

その後、派遣する労働者を募集するのだが、保衛局(秘密警察)の審査が厳しく、最長で2ヶ月かかる。パスポートや出国ビザを申請して書類が揃うまではさらに1ヶ月以上がかかる。さらに、労働者を集めて教育を行うのに1ヶ月かかる。