ノルマ達成が困難になったのは、北朝鮮が核兵器や弾道ミサイルの実験を繰り返していることに対して、国連や国際社会が厳しい経済制裁を行っているからだ。商品を売り込もうにも、北朝鮮のイメージが以前にも増して悪くなったため売れず、売れたとしてもその利益を銀行から送金することすらできない。
駐在員たちは毎年春、北朝鮮に帰国して「総和」――1年間の事業報告を強いられる。以前なら、成績の悪い人や問題を起こした人以外は中国に戻ってきていたが、今年は戻ってこない人が多い。当局が、過当競争を抑えるために、駐在の数を大幅に減らしているからだとのことだ。