しかしどうやら、このあたりが捜査の分かれ道になりそうだ。マレーシア警察が毒物を検出できなければ、正男氏の死因は特定されず、「イタズラ」をしただけの女性らも車やホテルを手配しただけのリ容疑者も、無罪放免となる可能性すらある。
実際、北朝鮮の工作員らは、20年前の暗殺事件ではまんまと逃げきっているのだ。もしかしたら今回も、北朝鮮側はなかなか毒物が検出されないのを見て「逃げ切り」に自信を持ち始めているのかもしれない。
(参考記事:「喜び組」を暴露され激怒 「身内殺し」に手を染めた北朝鮮の独裁者)しかし、仮にそのような展開になるとしても、北朝鮮が限りなく怪しいことに変わりはない。