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国家安全保衛部(現国家保衛省)は秘密警察であり、殺生簿はいわゆる「暗殺リスト」「殺すリスト」のことである。

正男氏の関係者を巡っては2009年4月、平壌市中心部にあるウアム閣という名の特閣(別荘)が国家安全保衛部の急襲を受け、彼の側近らが逮捕される事件があったとされる。また、正男氏が件の手紙を送った後の話ではあるが、米政府系のボイス・オブ・アメリカ(VOA)は最近、正男氏の関係者多数が2011年に処刑されたと報じた。

(参考記事:金正男氏の関係者、2011年に多数処刑か…米政府系メディア報じる

正男氏は、こうした事態が「国家安全保衛部の者らの後継者(正恩氏)に対する過剰な忠誠のためか、後継者の指示かは分からない」としながらも、「後継者は大きな絵を描くように遠大な構想を持ってパパ(正日氏)の偉大な業績を継承するために努力しなければならないと思う」と記しているという。