アメリカ独立放送局VBSの創設者であるシェーン・スミス氏が10日(現地時間)に、CNNのホームページで、『北朝鮮への悪の案内(Vice Guide to North Korea)』というドキュメンタリーを公開し、北朝鮮旅行がどれほど捏造されているか指摘した。
シェーン・スミス氏やVBSの撮影チームは、スウェーデンやイギリスの大使館などに公式な北朝鮮訪問を垂オ込んだがそれが難しかったため、別のルートを通じて北朝鮮を訪問した。VBSの撮影チームは、ソウルでインタビューをした脱北者から情報を得て、中国審陽市の領事館を通じて平壌に行った。
スミス氏は、北朝鮮の代表的な観光地であるプエブロ号や板門店、人民大学習堂などを訪れる度に政治的な洗脳教育を受け、全般的に捏造されているという印象を受けたと語っている。
北朝鮮当局はまるで、海外でしばしば報じられている食糧難に関するニュースに反駁するかのように、VBSが訪問したレストランでは料理を多めに準備しているようだったとスミス氏は話した。
スミス氏一行が平壌に到着した初日から、北朝鮮は食糧が不足していないことをアピールしていたという。誰もいない宴会場でスミス氏一人で食事をしていた時、「北朝鮮の人たちが外国人観光客の前でショーをしていることに気づいた」という。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面また、ウェイトレスが始終、テーブルのセッティングをしていたが、自分が食事を終えるとテーブルに並べていた料理を持ってどこかに行ったという。それを見たスミス氏は、「料理は次の日にまた使うのではないかと思った。それを見て、おかしな国に来たことがわかった」と話した。
開城でも同じような印象を受けたという。「監視員は何も考えずにレストランを選んだようなそぶりをしたが、実は全て計画されていたことだった。テーブルは私たちのチームの人数に合わせて、セッティングされていた。数庶?゙に及ぶおかずも、『食糧がどれだけ豊富なのか見てみろ』と言うために出されたような気がした」と感想を述べている。
最後に、「体で確かめることが出来ず、これまでは北朝鮮について想像するだけだったが、その想像のすべてが事実だった。北朝鮮は絶望的で、金正日が完全に統治して運営されている国だった」と評価した。