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1997年10月、韓国に夫婦として潜入していた2人の工作員――チェ・ジョンナム(当時35歳・男性)とカン・ヨンジョン(同28歳・女性)が摘発された。いわゆる「夫婦スパイ団事件」である。

2人は韓国当局による取り調べに対し、「李氏殺害は金正日総書記の命により、北の社会文化部所属のテロ要員、チェ・スンホと氏名不詳の20代の男の2人で構成された特殊工作チームが実行した」と供述。殺害実行の1カ月余り前に韓国に潜入していた彼らは、事件後には北に戻って英雄称号を授与され、新たな任務のために整形手術を受けたとも説明したという。

1997年2月は、正日氏の父である故金日成主席の元側近、黄長ヨプ(ファン・ジャンヨプ)元朝鮮労働党書記が中国の韓国大使館に駆け込み、北朝鮮の工作員が周囲を取り巻く中、韓国入りの機会をうかがっていた時期だ。