両江道(リャンガンド)恵山(ヘサン)の出身で、1990年代末、28歳のときに脱北したコさんは、中国で2度にわたり人身売買の被害に遭った。
北朝鮮女性の中国における人身売買被害については、本欄でも何度か取り上げた。この問題の責任の一端は、明らかに中国当局にある。中国当局は、北朝鮮に協力して脱北者を摘発、強制送還している。送還された脱北者を待っているのは、凄惨な暴力と性的虐待である。
(参考記事:刑務所の幹部に強姦され、中絶手術を受けさせられた北朝鮮女性の証言)これを恐れるが余り、脱北者たちは中国でどのような不利益を被っても、声を上げることすらできない。
(参考記事:中国で「アダルトビデオチャット」を強いられる脱北女性たち)コさんも次のように語っている。