しかし、大人たちにも増して体制の理不尽さを増しているのは、当の少年少女たちではないのか。言うまでもなく、北朝鮮でコチェビが生き抜くのは容易なことではない。生きるためには必然、反権力的にならざるを得ないのだ。
(参考記事:ストリートチルドレンから「半グレ」へ…北朝鮮コチェビの今)北朝鮮にも、昔から「アウトロー」はいる。いくら思想統制を強めても、人間の心の奥底で芽生える反抗心を根絶やしにはできないのだ。
(参考記事:【実録 北朝鮮ヤクザの世界】28歳で頂点に立った伝説の男)筆者は、そのような子どもたちが大人になり、金正恩体制と向き合う姿を想像せずにはいられない。