平壌の高級幹部は、ヨンソン特殊食料工場で特別生産された食料を配給してもらっている。カネを払って買うのは一部の嗜好品だけだが、国産品は質が低いと言って見向きもしないのだ。このような傾向はトンジュも同じだ。
平壌の一般市民も、祝日に配給されたものならともかく、カネを払ってまで国産品を買おうとしない。人気があるのは、中国製品や、韓国企業が中国の工場で作っているものだ。地方には、そもそも平壌で作られた製品はあまり出回らず、人気も低い。
一攫千金を狙ったトンジュの当ては大外れしてしまった。だからと言って、金正恩氏の政策に沿って建てた工場を潰すわけにもいかず、損失を垂れ流しているもようだ。