情報筋は、慈江道住民が派遣された理由について、海外に派遣する人材が枯渇しているためと見ている。
「国際社会の対北朝鮮制裁が北朝鮮国内に与える影響は表面上大きく現れていないが、軍事機密の漏洩というリスクを冒してまで、労働者を海外に派遣するほど外貨事情が逼迫している証拠」(情報筋)
国際社会の制裁で苦境に陥っている北朝鮮は、自国の労働者を海外に派遣することで、外貨を稼ぎ出している。20カ国以上に派遣された10万人を超える労働者が稼ぎ出す外貨は、年間23億ドル(約2705億8000万円、国連北朝鮮人権報告書による)に達する。