そうでなくても、北朝鮮では今、大増産運動「70日戦闘」に次いで「200日戦闘」が行われ、相次ぐ勤労動員で、人々は疲れ果てている。社会全体への統制も強化されている。これに警察機関の横暴まで加わると、不満が高まり、体制を揺るがしかねないと金正恩氏は考えたのかもしれない。
また、「保安員は、人民の生命、財産、安全を守るのではなく、人民の血と汗を吸って生きる吸血鬼」と住民から非難されており、凄惨な報復殺人も相次いでいる。
(関連記事:妻子まで惨殺の悲劇も…北朝鮮で警察官への「報復」相次ぐ)金正恩氏もさすがに放っておけないと判断するほど、ひどい状況になっていたようだ。