金正恩体制とキリスト教は、このように浅からぬ因縁で結ばれている。しかし、唯一独裁体制を敷く北朝鮮で、たった一人の最高指導者(金日成、金正日、金正恩)を国民に崇めさせるためには、より強力な唯一神信仰であるキリスト教を排除しなければならなかったのだろう。
それでも、2000年頃から中国を通じてクリスマス文化が入り込み、若者の間でこっそりとパーティーを楽しむのが流行っている。
とくに平壌の幹部や富裕層の若者や大学生は、「キリストの誕生日」というよりは、世界的な楽しいイベントの日として盛大にパーティーを開き、クリスマス・ソングを歌って楽しむ。