1号公演とは、北朝鮮の最高指導者が鑑賞する公演を意味する。2008年8月に脳卒中で倒れた後、回復した金正日氏は、2009年5月に創設された銀河水管弦楽団の公演を、多い時には週2〜3回も見るほど、愛着を持っていた。最高指導者の欲求を満たすために、各芸術団体は合同公演を行うこともあった。
1号公演が決まると、各芸術団は長期間のリハーサルを行う。場所は、2003年に韓国の現代峨山が建てた鄭周永体育館だ。平壌の柳京ホテルのそばの川岸にある鄭周永体育館は、韓国資本と技術によって建てられたため、北朝鮮では最も設備が優れており、様々なスポーツの試合や芸術公演が行われる。
薬物も使用か
館内には、芸術団員が個人的に、あるいはグループでリハーサルを行う部屋が数十室も存在する。そしてそれらの部屋は、完璧な防音仕様になっているのだ。