「地方の労働党、司法機関の幹部の間で現れつつある『派閥文化』に対して、断固として対処すべきだ。幹部は、強力な思想闘争でこれを克服すべきだ」 「派閥を作る者は、『党の唯一的領導体系』を拒む者だ」
このような指示の背景には、蔓延する腐敗は、地方の幹部が『小王国』を作り、派閥化させたことによるものだという見方がある。
そもそも北朝鮮においては、派閥はおろか、同窓会のような集まりを持つことも難しいとされてきた。脱北者の話によると、本当に親しい同級生が集まって開くささやかな同窓会はあるが、クラスや学年全体が集まるような大規模なものは開催が難しいという。