13日、 韓国軍内の防諜を任務とする国軍機務司令部は、軍検察部の指揮の下、国軍サイバー司令部の強制捜査を始めた。PCの設置に関わった業者をはじめ、ハッキング対象となった部隊の関係者を調査し、厳罰に処すと韓国各紙は報じている。また、サイバー司令部のピョン司令官は7日に「総合監査が終わるまではひと月」かかると明かしている。
今回の事件を受け、韓国軍では新たなワクチン供給体制を導入し、システムの「全とっかえ」を進めるという。さらに、流出しても問題のないように(?)ファイルの暗号化も強化するとした。一方で、国軍サイバー司令部および各軍のサイバー部隊を拡大し、民間ではなく軍独自のPCワクチンを開発する方向で改革していくという。
日刊紙「韓国日報」は12日付けの記事で、「中国の30万人、米国の8万人、北朝鮮の6000人に比べ、韓国のサイバー部隊には一級レベルのハッカーが100人しかいない」と指摘する。このように、化学兵器、核兵器、そしてサイバー部隊など、いわゆる「非対称戦力」と呼ばれる分野で韓国は北朝鮮に大幅な遅れを取っている。